成仏させたいお気持ちです

某誌読みまして色々感じましたが、文面だけでは理解しきれない彼らの思いもあるし、インタビュー時に喋ったまま載っているわけでもないのでなんとも言えないですね。
ですがなんだか色々書かずにはいられないのでつらつら書きま〜す・・・しっちゃかめっちゃかです。

 


①なぜビジュアルについての感想ばかりだったのか

あくまで私見ですが、去年のものは作品そのものに感想を抱けるような内容ではなかったのだと思う。
というのも、セリフが多くないためにわかりづらいストーリーだったようなので。


「ジャニーズの舞台は同じ作品を何回見てもストーリーが理解できない」
という意見を以前見たことがあるのですが、そもそもジャニーズの舞台ってストーリーがトンチンカンなものが多いっぽい。

で、ストーリーが難解な一方でダンスや歌や楽器、アクションで高度なパフォーマンスで魅せる、みたいなところがあります(worldとかでやってた連続ダンクとかがまさにそれ)。

だから正直該当作品のストーリーのわかりづらさも、ある意味「お家芸」と言える。

本来ならそのストーリーのトンチンカン具合をカバーするのが演出だと思う。
例えば歌舞伎は(見たことがないのでストーリー性は全くわからないけど)結構煌びやかな感じですよね。
しかし去年の作品は忍者の世界観ということもあり、衣装はMVでも着ていた白のやつと赤・青のやつだけ。
他のキャストも闇属性の役ばかりなのでみんな黒系の衣装。
衣装一つとってもかなり地味な印象を受けます。

舞台装置もトランポリンやプロジェクションマッピングはあったものの、あまり華やかさはない。
また、7人+父+妹+Cの2人+父の手下のパフォーマー(?)の皆さんなので、キャストの人数が結構少ないですよね。
他の舞台では(歌舞伎とか)(歌舞伎しか例えが出てこない)割とキャストも多い気がするので、キャストの少なさが舞台に表情のつかなかった一因なのかなと思います。


ストーリーのわかりやすさ・面白さ+演出の良さ+演者の技術=良い作品
だと思いますし、良い作品を見て初めてそれに対するポジティブな感想が生まれます。

しかし該当作品の場合、先に述べたとおり
ストーリーがわかりづらく面白くない+演出も地味+セリフが少ないので演者の技術もよくわからない
だったのかなあと。

で、
ストーリーがわかりづらく面白くない+演出も地味+セリフが少ないので演者の技術もよくわからない→ファンなので「面白くなかった」的なネガティブな感想は言いたくない→どこかしら褒めたい=髪型などビジュアルについての感想ばかり

になったのかしら。

とにかく諸々のレポなど見ていると、演者及び制作側の懸ける思いどころか、作品そのものに対する感想を特に抱けない程度の内容だったのかと思います。

しかしこれはメインキャストの彼らだけに責任があるのではなく、脚本・演出のクオリティによって見応えのないものになってしまっていたのではないかと推測します。



しかし!!!!!!!!!
何よりも遺憾なのは、誰もが君たちの顔だけを見にきているわけではないぞ!!!!というところです。

それこそお金を払っているのはお客さんなのだから、顔を見たくて観劇する人がいたってもちろんいいのです。
だけどわたしは彼らの顔も好きだしビジュアルにホイホイ騒いでいますが、顔以上に好きなところがあるから高いチケ代だって払えるのです。

だからSNSの感想だけ見て「ファンは顔しか見てない!表面的だ!」なんて思われるのは大変遺憾なのです。SNSの感想のだけ見てそんなこと言うなんて、そのほうがよっぽど表面的よアナタ!!!

オタク舐めるなよ!!という感じです、顔以上に素敵なところがたくさんあるのを知っているし、そんな素敵な彼らが作るものを見たくて行ったファンはたくさんいたはずです。

オタクにもオタクなりにプライドがあるし、それこそオタクを信じてくれや・・なあ・・・・と思っちゃいました。



②作り手の注いだ時間や情熱を想像してほしい件について
エンタメ…エンタメだから……作り手の苦労やらなんやらを想像させたり感じさせたりするのは君たちが目指すエンタメとはちょっと違うのでは……?



③「おしゃれはおしゃれな人にしかわからない」云々について
音楽は音楽専門家しか聴くな、絵は絵の専門家しか見るな、映画は映画評論家しか観るな、舞台も舞台評論家しか観るな!!!ってことか!?!?!マジ!?!?!?



なんか他にも突っ込みどころ満載のテキストでしたが、何が言いたいかというと、作品そのものや作り手側に対する評価や感想がないのは君たちだけの責任ではなく、脚本や演出にも問題があったのだと思いますよ、ということです。

ですが、座談会の終盤で話していたデビュー云々について、「デビューするために何かをやる」というよりも「目の前にあるものに一生懸命取り組むだけ」という彼らのスタンスが大好きです。
デビューのために何か打算的な動きをするよりも、真摯に一つ一つに取り組むというのが彼らに似合ってるし、一歩一歩着実に進んでほしいな、と思います。
彼らの飛躍を願い、怪我なく千秋楽を迎えられるよう祈るばかりです。