あったらいいな♪

〜あらすじ〜
関ヶ原の戦いで天下統一を果たした徳川家康は、日本中の忍びに「脱忍」、つまり忍者稼業を辞めることを命じた。文字通り「天下統一」すべく、徳川家への水面下での謀反を未然に防ごうという狙いだ。忍者たちは脱忍し、平和は訪れた_______かと思われた。

代々徳川家に仕える忍び・虎者一族の当主・長谷川は、「いつか必ず徳川家に災難が降りかかる。その時徳川を守ることができるのは我々虎者しかいない」と考えていた。そのため見せかけだけの脱忍をし、「その時が来たら必ず徳川様をお守りするように」と息子たちに伝え、虎者としての能力を身につけさせた。しかし「忍びは悪」というイメージが蔓延る世間では、「元忍び」ということを公にして生活することは叶わなかった。元忍びへの風当たりが強い社会では、一族が共に暮らしていくことは危険だと判断し、長谷川は正体を隠したまま7人の息子たちを別々の家に養子に出した。

それから15年。如恵留、七五三掛、閑也、海人、宮近、松倉、元太の7人は、父・長谷川の教えを心に抱きながらも世間には正体を隠し、各々社会に溶け込んで生活していた。
そんなとき、京で学問を学んでいた如恵留が江戸に帰ってきた。京で見聞きした衝撃の事実を兄弟に伝え、「虎者として働き徳川に尽くすべき時が来た」と熱弁を振るう。漫然とした日々を過ごしていた宮近は、虎者として生きることに意味を見出す。一方で閑也や松倉、元太は、自らの正体を世間に隠して築き上げた今の生活を手放したくないと感じていた。
果たして彼らは一致団結し、徳川を危機から救うことができるのか?虎者〜江戸浮世語り春爛漫〜、開幕!

 



〜都合の良い設定集〜
虎者
数ある忍者組織の中でも「最恐」との呼び声高い一族。一族は皆背中に虎柄の痣がある。その実態は代々徳川家に仕える忍びで、徳川からの命令の全てを完璧に遂行する。家康が天下を統一した際に全国の忍び同様脱忍を命じられる。


徳川家康
徳川初代将軍。「水面下で徳川に謀反を企む者は許さない」との考えにより、日本全国の忍びに「脱忍」を命じた。長年徳川家に尽くしてくれた虎者一族には感謝しているものの、「一切の例外は認められない」と虎者にも厳しく脱忍を命じる。


長谷川
7人の父で虎者一族の当主。徳川家への忠誠心と忍びとしての能力の高さから、家康から深い信任を得ていた。脱忍を命じられても徳川家への忠誠心は変わらず、息子たちを鍛え虎者としての能力と心意気を伝えた。しかし脱忍令により「忍びは極悪」「忍びは凶暴」といったイメージが世間に蔓延ってしまった。息子たちの身を案じた長谷川は、虎者という正体を隠したまま息子たちを養子に出した。


宮近
五男。裕福な農家に養子に入れられたものの、その農家が没落し極貧に陥ったため海苔屋の丁稚奉公として働いている。寿司屋「花明仁春」(かあにばる)に度々海苔を仕入れに出かけている。生まれ持った明るい性格と達観した考え方により貧乏を恨まず生活している。その一方で漫然とした日々に飽き生きる意味を探していた宮近は、虎者として生きる道が示され、徐々に忍びの稼業にのめりこんでいく。


海人
呉服屋の次男として養子に迎え入れられた四男。宮近の奉公先の海苔屋と呉服屋は近所で、幼馴染のように育った。裕福で後を継ぐ必要もない、気楽な自分の身の上に満足しており、当初は虎者として働くことについても「危険なことはしたくない」「今のままでいい」と興味を示さなかった。しかし宮近の身を案じるあまり、宮近の後を追うようにして虎者に目覚める。


七五三掛
男芸者として生活する次男。貧乏農家に養子に入った末に芸妓小屋「伊武六屋」(いぶろくや)に売り飛ばされる。しかし自身は芸妓の舞や三味線の美しさに惹きこまれ、不幸な身の上を嘆くことなくむしろ芸を磨くことにやりがいを感じている。兄弟でありながら共に暮らすことができない弟たちのことをいつも気にかけている。


如恵留
京の学問所で学ぶ長男。学問の師匠を追って京へと上ったが、弟たちを側で見守ってやるべきだと考えていた七五三掛との間に軋轢が生じてしまった。京で学問を深める中で虎者として立ち上がらなければならないと感じる衝撃の事実を知り、兄弟を説得するべく江戸に帰る。


閑也
寿司屋「花明仁春」の養子として板前修業中の三男。ひた向きに修行に取り組む姿が養父だけでなく店の馴染みの客などにも評価され、信頼されている。板前としての腕前はもちろん人格的にも優れた養父を尊敬しているからこそ、虎者という自分の正体を隠していることに罪悪感を持っている。養父を裏切りたくないという気持ちと、実父や兄弟を大切に思う気持ちの間で揺れ動き、虎者として生きる決心がつかないでいる。


元太
歌舞伎役者の一家に養子に入った七男。虎者一族が離散した際はまだ小さかったため、虎者一族の血を引いているという意識が他の兄弟より薄い。また、歌舞伎役者として築いた地位を守りたいという思いから、虎者として徳川に尽くすべきだという考えに反対し、虎者となることを拒絶する。



松倉
商家に養子として迎え入れられたのち、浮世絵師となった六男。日本各地の風景を絵に描くため、度々長い旅に出る。元来自分のことを「特技も個性もない」とネガティブに捉えていたが、ひょんなことから絵の才能を見出され浮世絵師になった。そのため浮世絵師は自分にとって天職だと考えており、だからこそ元太同様、職を捨てて虎者として立ち上がることに躊躇いを感じている。

50代母と20代娘の親子でジャニオタのすゝめ

ウチの母が50代にしてジャニオタデビューしてから半年が経ちました。

以前書いたブログで元太担になったと書きましたが、紆余曲折ありまして、というか小喜利の私を見て松倉担となった母(げんげんのこともめちゃ好き)。

わたしはそこそこジャニオタ歴が長いのですが、母は鮮烈なジャニオタデビューを果たしてからまだ半年。(とはいえわたしもTravisJapanのファンになってからはまだまだ新規)
ある程度ジャニーズの勝手をわかっているわたしと、何もかもが新鮮な母。
そんな2人のジャニオタ生活の半年間を振り返り、「親子でジャニオタのすゝめ」を書きます。

 
①会話が増える
TravisJapanという共通の話題ができたことでとにかく会話が増えます。
わたしたち親子は今まではその日あったことをお互い話すぐらいしか話題がなかった(それでもかなりよく喋る親子だったとは思う)のですが、
2人でTravisJapanのオタクになってからはとにかく会話が増えた!
出演したテレビや雑誌、YouTubeの話をしたり、感想を言い合ったり……本当によく喋るようになりました。仲良くなれます。


②ケンカが減る
とにかくケンカが減ります。
2人で旅行に行ったり買い物に行ったり、元々わりと仲は良いのですが、まあそれなりにケンカもする親子です。玄関に荷物を置きっぱなしにするなとか、靴は靴箱にしまえとか…(全部わたしが悪い)
ですが2人でファンになってからというもの、本当にケンカもイライラすることも減った!マジで!(主観)
TravisJapanがくれるハッピーがわたしたち親子の間にも穏やかなムードを分けてくれているのかもしれません。
とはいえケンカもゼロにはなっていません。なぜならわたしがダメ娘なので。
ですがケンカしてもすぐ2人並んで録画やらYouTubeやらを見ているので雪解けが早い早い。
TravisJapan、概念が鳩?


③新規ハイの母、奇妙な言動を繰り返す

母がジャニオタになると、数々の奇妙で面白い行動が見られます。
いくつか箇条書きに…

・賛成コンが開催されることを知ると、当選する前から自作うちわ作りに俄然やる気を出す(可愛い)(わたしは不器用なので自作うちわを作ったことがない)

・「料理しながら大きめの画面でYouTubeを見たい!」と言い出し、機械音痴のくせにiPadの購入を検討

・台所にTravisJapanのポスターを貼るため、「ちょうど良いサイズのものを調達せよ」と命じてくる

・「TJポーズ」を練習する(練習ってなに?)

・「今日の夜ご飯なに?」と聞くと「今日はね〜グラタン!あとサラダもあるよ。以上、TravisJapanでした〜」と返される。ウチのママってTravisJapanだったんだ!?



④お金を割り勘できる!
オタクにとって永遠のテーマ「お金」。
供給が多いと嬉しいけど、その分だけお金がかかりますよね。
ところが!親子でオタクをしているとなんでも割り勘できます。
これはかなりでかいメリット、シェアハピはこの上なく美しい概念。ありがとう母よ…!(五体投地



⑤2人で一つの目標に向かって頑張れる

目標それすなわち、父の沼落ち(血眼)。
わたしと母がしょっちゅうTravisJapanの話で盛り上がっているのを見て、少し寂しげな父。
TravisJapanのことを知らない父は当然話に加わることができません。
もちろん!そんな父を放っておくわたしと母ではありません。なんてったって誰も取り残さないアイドルなので!(アイドルではないよ)
というわけでわたしと母の目下の課題は父の沼落ちです。同じ目標に向かって頑張る仲間がいるって最高だね!
ちなみに
父「如恵留っていいよね、なんか面白くて」
だそうですので如恵留担沼落ちの傾向と対策をご存知の方はご教授くださいませ。


メリットはこんなところでしょうか。
総括すると、親子でジャニオタをすると親子仲が良くなる!素晴らしいですね。


しかしメリットがあれば当然デメリットもあります。
人にオススメする以上はデメリットもちゃんとお伝えする必要があるかと思いますので、ここからは「母がジャニオタになったデメリット」を挙げていきます。

 

自担マウントがすごい!
わたしはしょっちゅう「シメチャンは傾城の美人だ……日本潰れるんちゃうか」と呼吸をするかのように呟き日々頭を抱えています。そりゃあ誰だって自担が一番可愛くて仕方ないでしょう。
しかしわたしは「ウミンチョ、綺麗だね…」「ちゃっかちゃかのもち…」「閑也、絶対に結婚しようね…」などと多方面に沸き散らかす節操無しなので、本当のことを言うと優劣などつけられないのです。1番も2番もないよ!みんな可愛い!
ですが母は、「松倉くんが一番素敵だよ!」と本気と書いてマジの張り合いをしてくるのです。母がやたらマジなのでわたしもマジになってしまうのです(ここで仁義なき戦いのテーマ)
正直面倒くさい人を一途に愛することは素晴らしいことですよね!


❷「シュッ!ポン」の練習をさせられる

YouTubeの始めの効果音あるじゃないですか、アー写が出る時の効果音。
「シュッ!パッ!」なのか「シュッ!ポン」なのかよくわからないけど母はなぜかこれを練習しています。そしてなぜかわたしも練習させられます。
そして「わたしのほうが上手くない?」などと謎のマウントを取られます。これも正直面倒くさい向上心は大切ですよね。


❸いついかなるときでもYouTubeを再生するので遅刻する
朝わたしが出かける支度をしているときにYouTubeを再生するな!思わず見入って遅刻するだろうが!(ただのクレーム)(わたしが悪い)


❹まちゅまる(松倉くんのブログ)を音読する
母、一切ウケを狙っていないから凄い!



デメリットはこんな感じです。
親子で仁義なき戦いを繰り広げたくない人、声帯模写に興味のない人、絶対に遅刻したくない人、まちゅまる黙読派の人には、親子でジャニオタはオススメできないかもしれません。

ですがこのように愉快な出来事がたくさん起きますので、
すでに仲良し親子の皆様はもちろん、反抗期真っ盛りのお嬢様、子離れしたお母様、最近娘が口を利いてくれないお父様、全ての親子にこの「すゝめ」を捧げます。

成仏させたいお気持ちです

某誌読みまして色々感じましたが、文面だけでは理解しきれない彼らの思いもあるし、インタビュー時に喋ったまま載っているわけでもないのでなんとも言えないですね。
ですがなんだか色々書かずにはいられないのでつらつら書きま〜す・・・しっちゃかめっちゃかです。

 


①なぜビジュアルについての感想ばかりだったのか

あくまで私見ですが、去年のものは作品そのものに感想を抱けるような内容ではなかったのだと思う。
というのも、セリフが多くないためにわかりづらいストーリーだったようなので。


「ジャニーズの舞台は同じ作品を何回見てもストーリーが理解できない」
という意見を以前見たことがあるのですが、そもそもジャニーズの舞台ってストーリーがトンチンカンなものが多いっぽい。

で、ストーリーが難解な一方でダンスや歌や楽器、アクションで高度なパフォーマンスで魅せる、みたいなところがあります(worldとかでやってた連続ダンクとかがまさにそれ)。

だから正直該当作品のストーリーのわかりづらさも、ある意味「お家芸」と言える。

本来ならそのストーリーのトンチンカン具合をカバーするのが演出だと思う。
例えば歌舞伎は(見たことがないのでストーリー性は全くわからないけど)結構煌びやかな感じですよね。
しかし去年の作品は忍者の世界観ということもあり、衣装はMVでも着ていた白のやつと赤・青のやつだけ。
他のキャストも闇属性の役ばかりなのでみんな黒系の衣装。
衣装一つとってもかなり地味な印象を受けます。

舞台装置もトランポリンやプロジェクションマッピングはあったものの、あまり華やかさはない。
また、7人+父+妹+Cの2人+父の手下のパフォーマー(?)の皆さんなので、キャストの人数が結構少ないですよね。
他の舞台では(歌舞伎とか)(歌舞伎しか例えが出てこない)割とキャストも多い気がするので、キャストの少なさが舞台に表情のつかなかった一因なのかなと思います。


ストーリーのわかりやすさ・面白さ+演出の良さ+演者の技術=良い作品
だと思いますし、良い作品を見て初めてそれに対するポジティブな感想が生まれます。

しかし該当作品の場合、先に述べたとおり
ストーリーがわかりづらく面白くない+演出も地味+セリフが少ないので演者の技術もよくわからない
だったのかなあと。

で、
ストーリーがわかりづらく面白くない+演出も地味+セリフが少ないので演者の技術もよくわからない→ファンなので「面白くなかった」的なネガティブな感想は言いたくない→どこかしら褒めたい=髪型などビジュアルについての感想ばかり

になったのかしら。

とにかく諸々のレポなど見ていると、演者及び制作側の懸ける思いどころか、作品そのものに対する感想を特に抱けない程度の内容だったのかと思います。

しかしこれはメインキャストの彼らだけに責任があるのではなく、脚本・演出のクオリティによって見応えのないものになってしまっていたのではないかと推測します。



しかし!!!!!!!!!
何よりも遺憾なのは、誰もが君たちの顔だけを見にきているわけではないぞ!!!!というところです。

それこそお金を払っているのはお客さんなのだから、顔を見たくて観劇する人がいたってもちろんいいのです。
だけどわたしは彼らの顔も好きだしビジュアルにホイホイ騒いでいますが、顔以上に好きなところがあるから高いチケ代だって払えるのです。

だからSNSの感想だけ見て「ファンは顔しか見てない!表面的だ!」なんて思われるのは大変遺憾なのです。SNSの感想のだけ見てそんなこと言うなんて、そのほうがよっぽど表面的よアナタ!!!

オタク舐めるなよ!!という感じです、顔以上に素敵なところがたくさんあるのを知っているし、そんな素敵な彼らが作るものを見たくて行ったファンはたくさんいたはずです。

オタクにもオタクなりにプライドがあるし、それこそオタクを信じてくれや・・なあ・・・・と思っちゃいました。



②作り手の注いだ時間や情熱を想像してほしい件について
エンタメ…エンタメだから……作り手の苦労やらなんやらを想像させたり感じさせたりするのは君たちが目指すエンタメとはちょっと違うのでは……?



③「おしゃれはおしゃれな人にしかわからない」云々について
音楽は音楽専門家しか聴くな、絵は絵の専門家しか見るな、映画は映画評論家しか観るな、舞台も舞台評論家しか観るな!!!ってことか!?!?!マジ!?!?!?



なんか他にも突っ込みどころ満載のテキストでしたが、何が言いたいかというと、作品そのものや作り手側に対する評価や感想がないのは君たちだけの責任ではなく、脚本や演出にも問題があったのだと思いますよ、ということです。

ですが、座談会の終盤で話していたデビュー云々について、「デビューするために何かをやる」というよりも「目の前にあるものに一生懸命取り組むだけ」という彼らのスタンスが大好きです。
デビューのために何か打算的な動きをするよりも、真摯に一つ一つに取り組むというのが彼らに似合ってるし、一歩一歩着実に進んでほしいな、と思います。
彼らの飛躍を願い、怪我なく千秋楽を迎えられるよう祈るばかりです。

50代オカンがTravisJapanに沼落ちした話

ある日我が家のテレビが壊れた。


前のテレビは10年ほど前に購入したもので、最新の機能はもちろん搭載されていないものの、特に不自由することなく使っていた。
しかしある日突然、液晶の中央部分に謎の黒い帯が走るようになったのである。
もちろん斜め45度から叩いたって直らない。



そんなわけで我が家は最新型のテレビを購入した。
YouTubeNetflixも見られるし、パソコンだって繋げちゃうのだ!ヘケ!


などと言っているが、最新型テレビが我が家に届いた時のわたしは
YouTubeNetflixスマホで見ればよくね〜?どうせテレビでなんか見ないな〜」
程度にしか思っていなかった。


そう、わたしは超絶アナログ人間なのである。
そもそもの設定の仕方すらわからない。



それに、テレビでYouTubeを見るとなると、リビングで、家族の目があるところで見ることになるわけだ。

50代のウチのオカンは、ジャニオタのわたしにとことん冷たい。
わたしがジャニーズのDVDやら録画した番組やらをリビングのテレビで見ているとまあ煙たがられるんである。
というのも、ジャニーズの映像を見ているときのわたしは普段の低血圧が嘘のようにテンションが上がり騒ぎ散らかすから。
リビングでそんなに騒がれたら、そりゃ誰だって鬱陶しく感じるはずだ。

そんなこんなで、オカンは諸悪の根源として(?)ジャニーズに対してもちょっとした嫌悪感を抱いていたのである。



とにかく、アナログ人間である上にオカンの目が気になるわたしは、テレビでYouTubeを見る気なんてなかったんである。




が、とある木曜日のこと。
労働から帰宅したわたし、スマホの充電が全くないことに気がつく。


充電足りない!これでは我が愛しのTravisJapanのYouTubeが見られない!
労働後即YouTubeこそ週に一回の癒しなのに!

困ったわたしは、とりあえずスマホに充電器を挿しつつ、オカンに意味もなく泣きついた。


わたし「ママ〜〜〜充電がないようエンエンYouTube観られないよう」


オカン「YouTube?テレビで観たらいいじゃん」



テレビ???YouTubeを???テレビで???



どうやら知らないうちに超絶デジタル人間兄が諸々の設定を済ませていたらしい。
圧倒的ファインプレーである。




ほーん成る程ね、リモコン1つでYouTube開けるのね…随分簡単なのね…
ふ〜ん大画面トラビスジャポン、悪くないじゃん…

大画面の自担、超可愛いね…いや大画面じゃなくても可愛いんだけどさ…
こう、大画面で迫られると美の暴力というかね…良いね…



そんなこんなでわたしは大画面でYouTubeを観るCHUDOKUとなった。
大画面の自担、超強くない!!?!?!早く教えてよ!!!!???!?!

 


以来わたしはテレビでひたすらTravisJapanのYouTubeを観まくるマンとなった。
大画面の自担の尊さにハマってしまったのである。
完全にCHUDOKUである。


しかし忘れてはいない、オカンのジャニーズ嫌悪症。

オカンからビシビシに感じる「ま〜たやってるよこのムスメは」的視線、いくらなんでも冷たすぎる。はちゃめちゃに冷たい。



なんかこう、オカンに文句言わせない方法はないだろうか。
オカンもTravisJapan好きになってくれたら早いんだけどな…
でもジャニーズ嫌悪症だもんな…
50代専業主婦趣味は家庭菜園とアンティーク小物集め、好きな俳優は中村トオルのオカンに
平均年齢23歳ぐらいのTravisJapanは無理だよね…さすがにね……



なんて思いながらも、「でもとりあえず一回オカンに観せよう」と思ったのである。
一回観たら、ちょっとは良いと思ってくれるかもしれない。ダメ元とはこのことです。



(夢ハリはマストだろぉ!憧れの街ライヒ〜だから!オカン!興味を持て!)

なんて念じながら、オカンがリビングにいるタイミングを見計らってさりげなく、実にさりげなくこれを再生した。

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すると



オカン「ねえこの子顔濃いね」

 

突然オカンが口を挟んできた。宮近さんのことである。



わたし「ん?ああ、ちゃかちゃんね」

オカン「この子は顔キリッとしてるね」

わたし「ああノエルくんね。頭良いんだよ」

オカン「ノエル?聖夜?漢字どう書くの」

わたし「如恵留」

オカン「にょえるじゃん」

 

かくして、オカンは見事宮近さんと如恵留くんの顔と名前を覚えた(にょえるで覚えちゃった)(なんなんだよにょえるってマジで)。


すごい。TravisJapanを初めて見るのに2人も覚えられたなんて!キューブアゲマス!


だけどこの時点のオカンは、全く興味を持っていない。
流れている映像にただなんとなく言及した程度である。
岡田晴恵さんの今日のファッションにコメントするぐらいの何気なさである。


しかしととりあえずメンバー全員覚えさせようとわたしは決心した。
ほとんど意地である。

だけど「覚えてよ!」のスタンスで臨むとおそらく拒絶されてしまう。
だからわたしはオカンに対し、あくまでさりげなく、「知らず知らずのうちに覚えちゃった!」を目指すことにした。



メンバーそれぞれがピックアップされて顔と名前が一致しやすそうな動画はないかしら…
それでいて興味のないオカンも「お!?なんだか面白そうな映像だな…」と思いそうなもの…

…こ、これだーーー!!!

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すると予想的中、オカンは松松のリアクションをゲラゲラ笑いながら、無事全員の顔と名前を一致させたのである。しかしここで一つ難関が。

 

オカン「松松ってさ〜どっちがどっちだかわかんないんだけど。見分けがつかない」

 


お!?おお…!!!

わたしはここでひとつ感動してしまった。松松って、やっぱり見分けつかないんだ…!



個々人としてはもちろんそれぞれの顔と名前を覚えて欲しいだろうけど、でも見分けがつかないってシンメの真髄では…!!!??!?!!(大興奮)

容姿は似ても似つかない(とわたしは思っている)松松シンメの真骨頂を見た気がする。ちょっとよくわからなくなってきたのでやめます。

 



オカン「この動画で失神してたのはどっち?」

わたし「失神してたのは元太くん。松倉くんは身長が小さくて腕が長い子だよ」


オカン「なるほどね。ちゃか、しめ、しず、ハケン、にょえる、腕が長い子、失神した子ね」




ハケン、にょえる、腕が長い子、失神した子


まあまあひとまずはこれで良いだろう。とりあえず7人の顔と名前(?)を覚えたのだから、大きな進歩である。



またある時わたしが何気なく「この子たちオースティン・マホーンの後ろで踊ったりしたんだよ」と言ったら、母は意外な反応を示した。 

 

オカン「Travisは別にいい、オースティン・マホーン見たいんだけど」

 


お!???!?!?


わたし「いいねいいね!見ようぜ」


 そう、ウチのオカンはブルゾンちえみが大好きなのである。


そんな思いがけない角度から食いついてきたオカンだったが、わたしはもう有頂天である。
だって、見たいと思うきっかけはなんだって良いのだ。

 
目的がTravisじゃなくても、オースティンの後ろで踊るかっこいいTravisもきっと目に入るだろう。ということで見せたのがこれ↓

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オカン、多分この辺りで宮近さんを気に入ったご様子。というのも、中盤の宮近さんの「ノエルイズワーク」をやたら気に入っていたのです。

「ノエルイズワーク」を気に入るウチのオカン、マジで何?いやほんと何?



味を占めたわたし、オースティンシリーズを全部見せ、そのまま童謡ダンスや倍速LockLockも見せた。だって、ダンスしてるTravisJapanこそ好きになってもらいたいのだもの!

一通り見終わるとオカンは呟いた。

 

「ママはちゃかと元太が好きかな〜」

 


!?!?!?!?!!?マジ!??!?!?!!!
いやちゃかは多分ノエルイズワークでハマったんだろうけどさ!!!!!??!?!元太はいつハマったんだよさっきまで失神とか言ってたじゃんおいおいおい!!!!!いやノエルイズワークでハマるのも意味わからんけど!!!!!




わたし「そ、そうなの?いいじゃん。どういうところがいいの?」


オカン「ちゃかはなんか性格が良さそう、元太はね〜顔がかっこいい」

 

オカン、ええやん…(感涙)
永久凍土かと思われたジャニーズ嫌悪症が、少しずつ、しかし確実に解けていくのを感じました。


ここでわたしは作戦を変更することに。
「とりあえずメンバーの名前を覚えさせる」から「TravisJapanに沼落ちさせる」へと方向転換を決めたのである。だってめちゃくちゃ手応えあるんだもん!

 
外見の良さやパフォーマンスの良さはもう十分に伝わってると思ったので、彼らのひたむきなマインドを知ってもらおう!と、

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これ、見せました。すると、


宮近「残酷さもエンターテインメント」
如恵留「おめでとうと言える度量が僕にはまだ足りなかった」
松倉「僕たちにも足りないものがある」
中村「泣くのは引退する時だけってジャニーさんに言われたから泣かなかった」



オカン「は〜っ偉いねえこの子たち!」

 

そう…偉いんだよ…真面目で努力家で…。
顔が良いだけじゃない、ダンスができるだけじゃない、TravisJapanのマインドを知ってもらえたかな〜という気がして嬉しかったです。



その後も沼落ち計画は継続し、MIYAVI×TravisJapanをリアルタイムで一緒に視聴したり(リアルタイム)(深夜1時)(母は夜行性)
サマパラをいくつか一緒に見たり(サマパラもパソコン繋いで大画面で見られるの天才すぎやしませんか)。




そしてオカン、ついに沼落ちの片鱗を見せ始めます。
本当にあった沼落ち話2020、以下箇条書きにします。


・ちゃかパラ18時公演で「わ〜げんげん金髪だよオカン」と言ったら「マジ!?金髪!?」と食いつく

・少クラを見ていると、夕飯の準備中のオカン「Travis出る?Travisの番になったら呼んで」

 

・その少クラで披露されたGetAliveを見るオカン「げんげん全然アップにならないじゃん!げんげん映してよ」

・わたしがバイトから帰宅すると


「なんかさ〜気になってアンタがバイト行ってる間TravisJapanって検索しちゃったよ」

 

 

お、おま…沼落ち!沼落ちです!てかアンタ元太担だろ!!!オイオイオイ!!!!!!



そんなこんなでオカンは沼落ち一直線です。というかもう落ちました。
だって、夢ハリを口ずさむしハピグルを踊るのです(もちろん踊れてません)。


そして元太担としての自覚(?)が芽生えてきたのか、元太くんが映るとマジで前のめりになります。マジ、オカン、前のめりになってる。物理的に前のめり。マジで。

この人元太担やんマジで…と思い「ママ元太担じゃん(笑)」と軽いノリで言ったところ、


「え、元太担だよ?」


と、さも当然かのようなテンションで返され、娘はマ〜ジでおったまげたのでした。



オカンの冷たい目線を気にせずリビングで思う存分虎つべを見たい!というのが発端でしたが、オカンが沼落ちするという思いがけない展開となったのでした。

オカンがわたしより若い(1歳下)の元太くんを推すというのはなんとも複雑な気持ちですけれども、それもこれも新しいテレビを買ったおかげです!テンキューテレビ!